映画『光の旅人 K-PAX』を見た

スポンサーリンク

amazon primeでなかなか当たりだった映画の感想を書きます。amazon primeで何の映画見ようかなという時の参考にしてくださいね。

それでは、2001年に公開されたアメリカ映画『光の旅人 K-PAX』について書きたいと思います。この映画は、自分を異星人だと主張する謎の男プロートと、彼を診察する精神科医マークの交流を描いたヒューマンドラマです。主演はケヴィン・スペイシーとジェフ・ブリッジスという豪華な顔ぶれ。原作はジーン・ブリュワーの小説『K-パックス』で、日本ではビデオ&DVD邦題は『K-PAX 光の旅人』となっています。

楽天ブックス
¥3,080 (2024/03/02 08:43時点 | 楽天市場調べ)
スポンサーリンク

あらすじ

ある日、ニューヨークのグランド・セントラル駅で、自分をプロートと名乗る男が警察に逮捕されます。彼は自分が地球から1000光年離れた惑星K-パックスからやってきた異星人だと言い張ります。身元不明の彼は、精神科医マーク・パウエル(ジェフ・ブリッジス)が勤務する病院に送られます。マークはプロート(ケヴィン・スペイシー)を妄想性障害と診断し、治療を始めますが、彼は知性豊かで心理的にも非常に落ち着いており、専門家よりも宇宙に詳しく、神秘的な力を備えていることが次々と判明します。プロートは自分が故郷の星に帰るために、あと数週間しか地球にいられないと言います。マークはプロートの過去に迫り、その来歴を探るのですが、彼の正体は一体何なのか?

感想

この映画は、SFとヒューマンドラマの要素が見事に融合した作品だと思います。プロートが本当に異星人なのか、それとも人間なのか、という謎は最後まで明かされませんが、それが逆に映画の魅力を高めています。プロートの言動は、時にはユーモラスで、時には深い洞察力を見せます。彼は病院の患者たちの閉ざされた心を開いていきますが、同時に自分の心にも傷を抱えていることが暗示されます。マークはプロートに興味を持ちながらも、彼を人間として救おうとしますが、その過程で自分の家族や仕事に対する姿勢も変わっていきます。二人の関係は、医師と患者という枠を超えた、友情や信頼に近いものになっていきます。

映画の見どころは、やはりケヴィン・スペイシーとジェフ・ブリッジスの演技です。ケヴィン・スペイシーは、プロートという不思議なキャラクターを見事に演じています。彼の表情や仕草は、常に光の中にいるかのように明るく穏やかですが、時折見せる悲しげな眼差しは、彼の秘めた物語を感じさせます。ジェフ・ブリッジスは、マークという真面目で誠実な医師を好演しています。彼はプロートに対して、最初は冷静で客観的な態度をとりますが、次第に感情移入していきます。彼の表情や声のトーンは、プロートに対する疑問や好奇心、驚きや感動、悩みや葛藤など、さまざまな感情を表現しています。

映画の音楽も素晴らしいです。エド・シェアマーが作曲したサウンドトラックは、プロートの故郷の星をイメージした美しいメロディーが印象的です。また、映画の中でプロートが好んで聴く曲として、ビートルズの「Let It Be」やボブ・マーリーの「Three Little Birds」などが使われています。これらの曲は、プロートの心境やメッセージを表していると思います。

映画のテーマは、人間とは何か、ということだと思います。プロートは、人間の善悪や愚かさ、苦しみや幸せなどについて、異星人としての視点から語ります。彼は人間を批判することもありますが、同時に人間を理解しようとします。彼は自分が異星人だと言いながらも、人間としての感情や記憶を持っていることが示唆されます。マークは、プロートを人間として認めようとしますが、同時にプロートの異星人としての可能性にも惹かれます。彼は自分が医師だと言いながらも、プロートの治療に失敗することを恐れます。二人は、それぞれの立場や価値観を超えて、人間としての共通点や相違点を見つけていきます。そして、最後には、人間とは何か、という問いに対する答えを、それぞれの心の中で見つけるのだと思います。

映画『光の旅人 K-PAX』は、SFとヒューマンドラマの要素が見事に融合した作品だと思います。プロートとマークの交流は、心温まるものでありながらも、深い問題提起を含んでいます。この映画を見て、私は自分自身や周りの人間について、改めて考えるきっかけになりました。この映画を見たことがない方には、ぜひおすすめしたいです。

映画
スポンサーリンク
シェアする
104 BLOG

コメント